“高収入のお父さんと専業主婦のお母さん”というイメージの私立小学校のお受験。しかし最近では共働き家庭の子もたくさんいらっしゃいます。学校側も放課後預かりなどを始めるなど、その時代の流れに合わせた対策をとっています。気になる私立小学校がある場合はサラリーマンだからと諦めず、前向きにお受験を検討してみて下さい!
お受験前に知りたい!私立小学校のメリットとデメリット
入学後に「こんなはずではなかった」となると困りますよね。お受験をする前に私立小学校のことをよく知りましょう。学校の校風はもちろん、費用や時間など、入学後に子どもが安心して通えるでしょうか?
私立小学校のメリット
私立小学校は、何より教育環境が充実していることがメリット。
小学校から教科ごとに専門の先生が授業を担当している学校がほとんどです。そのため、子どもたちが興味深く授業に集中でき、好奇心も刺激してくれます。
また、英語やICT、STEAM教育など、学校により様々なカリキュラムを取り入れているのも特長です。
そして、価値観の近い家庭が集まっていることが多いので、安心感もあります。
さらに進学先も系列の中高一貫校や大学までスムーズに内部進学できる学校も。その場合は、受験勉強に左右されない伸びやかな学校生活を過ごせる子もいます。
私立小出身の我が家の子どもも「学校の授業が楽しい!」と6年間満足していました。
サラリーマン家庭における私立小学校進学のデメリット
私立小学校の最大のデメリットは費用がかかることです。
寄付金や授業料などの学費はもちろんですが、制服やカバンなどの指定品、通学方法によっては定期代なども必要です。
また、後述しますが、サラリーマン家庭の場合は共働きが必須となります。
そうすると、学校の行事と仕事との両立が難しい時もあるかもしれません。
さらに、自宅から最寄駅まで遠い場合や、塾、習い事へ行く際などには送迎も必要なことも。
共働きだと、それも厳しいですよね。
私立小学校と公立小学校との違いは?
公立小学校の教育は、基本的に全国共通の学習指導要領に基づいて授業が行われます。
授業内容は勉強が苦手~普通の子向けに進行されることが多く、勉強が得意な子は退屈に感じることも。
また、さまざまな家庭から子どもが集まってくるのでその価値観は多様です。
いろいろな子と出会えるのはメリットでもありますが、トラブルの原因にもなります。
そして、私立小学校の先生はずっとその学校で勤務しているパターンが多く、公立小学校の先生は異動があるのも特徴です。
私立小学校は卒業後も母校へ遊びに行くと知っている先生がいてくれて嬉しいそうです。また、在学中から上の子(公立小卒)より下の子(私立小卒)の方が先生との心の距離も近かったように思います。
私立小学校のお受験、サラリーマン家庭でも可能?
普通のサラリーマン家庭でも、私立小学校へのお受験は条件付きで可能です。3人以上の多子家庭で全員を私立小にというのは難しいでしょうし、共働きもほぼ必須と言えます。では、サラリーマン家庭でも通える私立小学校とはどのような学校なのでしょうか?
お受験にかかる費用と在学時にかかる費用は?
私立小学校のお受験や在学中にかかる費用は、サラリーマン家庭にとって大きな負担となります。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(2023年版)によると、30代男性正社員の平均月収は約38万円、40代の男性正社員の平均月収は約43万円となっています。
お受験のための費用で大きいのは、主に塾代です。
通塾するだけで毎月5万円以上、オプションやテスト、講習などで10万円ほど必要な場合も。
さらに、子どもの洋服代や親のスーツ代、カバン代などがかかります。
そして、私立小学校の学費はもちろん学校によって異なります。
我が家の地域では、年間60万円代くらいの学校から、100万円超の学校までさまざまです。
「私立小学校=学費が高い」とひとくくりに考えるのではなく、手の届く授業料の学校を探してみましょう。
また、上にも書きましたが、学費以外にもさまざまな費用がその都度必要です。
そちらもお忘れなく。
私立小学校のお受験&進学には共働きが必須!
もし、お父さんの収入が平均収入通りなら、少なくとも手取りの4分の1程度が教育費となります。
節約などで何とかなる金額ではありませんよね。
お母さんも働くことが必須となります!
フルタイムで働ける方は、すぐにお受験対策と並行して就職活動を始めましょう。
私立小学校の中には、長時間預かりのアフタースクールが充実しているところもあります。
ぜひ調べてみてください。
また、外で働くのが苦手な方や下の子がいるから今は動けない方は、アフィリエイトやWEBライティングなど、在宅でできる仕事を見つけてくださいね。
私は私立小学校のお受験を考え始めてから、ランサーズに登録して本格的にWEBライティングを始めました! 何事も遅すぎることはありませんので、自分に自信が持てないお母さんもぜひトライしてみてください。
お受験準備はどう進める?サラリーマン家庭の現実
入学したい私立が見つかったら、具体的にスケジュールを組んでいきましょう。初めてのお受験なら、塾通いを推奨します。お金と時間、そして子どもの様子ももちろん気にかけてお受験対策がんばってください♪
お受験対策スケジュール
私立小学校のお受験準備は、1~2年前から始めるのが一般的。
地域にもよりますが、年中の秋頃から小学校お受験に対応した塾に通い始める方が多いようです。
志望校の選定と情報収集に始まり、年中の秋以降から開催される学校説明会や模試への参加、そして塾の講習や面接練習、過去問対策などなど、中学受験などよりも準備期間が短い分、1年間にやることがギュッと詰まっている印象です。
お父さんとお母さんは、しっかりとしたスケジュール管理が必須となり、その情報の共有も欠かすことができません。
お受験対策塾や習い事の費用と時間のやりくり
私立小学校のお受験では、塾や習い事の費用が最大の出費となります。
塾の月謝などは前述のとおりですが、地域や塾によって変わるので塾に直接問い合わせてみましょう。
大体の塾が快く教えてくれるはずです。
さらに、造形・絵画や体操教室なども追加で習わせる場合は、それぞれの月謝も必要です。
子どもの家庭学習の時間はもちろん、塾や習い事は、増えれば増えるほど送迎時間の問題も出てきます。
共働き家庭の場合は、平日の朝の時間や週末など、時間を上手に使いましょう。
お受験が子どもの負担にならないことが一番大切
私立小学校のお受験は準備時間が短い分、その期間はかなり濃厚な時間となります。
スケジュールやお金、そして緊張感と親も大変です。
だけどそれ以上にまだまだ小さな5~6歳児である子どもの疲労も大変なものです。
無理にさまざまなお勉強を詰め込みすぎないようにしましょう。
また、どうしても「お受験」に不向きな子もいます。
その場合はタイミングが合わなかっただけかも。
子どもへの負担が大きくなる前に撤退の決断も必要になるかもしれません。
おわりに
サラリーマン家庭・共働き家庭のお受験は、冷静な判断力とスケジュール管理能力、リサーチ力と言った親の能力を問われます。
倍率が高い人気校を志望する場合は塾通い必須ですが、志望校によっては、高額な塾通いをしなくても対策がとれる場合もあります。
その場合は親のかかわりがすべてとなります。
費用面では助かりますが、時間のやりくりに工夫が要りますね。
お受験対策は、家庭の状況や子どもの個性よって様々です。
ぜひ、あなたの家庭のぴったりのお受験対策を見つけてくださいね。
楽天ブックスは、図書カードが使えるので我が家御用達♪
お受験に関するリサーチには、ネットだけでなく本もおすすめです。
小学校のお受験、最初の一歩におすすめの一冊。
私立小学校を受験しようと思ったら読む本 [ なごみ ゆかり ] 価格:1595円 |
お受験を考えた頃にぴったりの問題集。
公立小学校への進学を考えているお子さまにもおすすめです。
なにより、楽しくお勉強ができます♪
考える力がつく算数脳パズル 新はじめてなぞぺー (なぞぺーシリーズ) [ 高濱 正伸 ] 価格:968円 |